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 Editor's Pick 
発売から時間がたっているものをあらためて紹介するページです。
祖父・小金井良精の記
新潮社 電子書籍 (上巻下巻
2017年8月4日発売
 
博士町と呼ばれた曙町(文京区)で、大好きなおじいさん、おばあさんと暮らしたなつかしい記憶と、おおくの文献と取材にもとづく、私的でかつ客観的な評伝です。 準備と執筆に3年をかけた本書は、星新一の作家人生で最長の作品(原稿用紙1300枚)となりました。
良精は、戊辰戦争で朝敵とされた長岡藩の武士の次男。 長岡から仙台まで徒歩で逃げて生きのびた9歳の少年は、明治維新後、苦学して東大医学部を首席で卒業。 ドイツへと留学します。 生涯を研究に捧げて日本人のルーツに迫り、解剖学の泰斗とよばれるようになりました。
のちに星新一が「人類を書く作家」となった背景がよくわかる本書は、実は星新一の自伝でもあるのでした。 単行本の刊行は1974年。


本書に出てくるおもな親族と、星新一との関係
 
小金井良精(解剖学者・人類学者)母方の祖父
小金井喜美子(翻訳家・歌人)母方の祖母
森鷗外(文豪・軍医)大伯父(喜美子の兄)
星一(星製薬社長)
小林虎三郎(米百俵の逸話で有名な長岡藩士)良精の母の兄
森於菟(解剖学者)喜美子の甥(鷗外の長男)



2018年6月
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